「声を鍛える」と聞くと、多くの人は発声練習やボイストレーニングを思い浮かべるはずです。しかし、良い声を安定して出し続けるためには、実は「体幹」の強さが大きく関わっています。
声は身体全体を使って出している
声は喉だけで作られているわけではありません。肺から送り出された空気が声帯を振動させ、その響きが胸や喉、口の中の空間を通って外に届きます。このとき、体幹がしっかりしていないと、呼吸を安定して支えることができず、声にブレや弱さが出やすくなります。逆に体幹が安定していれば、より少ない力で、太くよく通る声を長時間キープしやすくなります。
姿勢が悪いと、声の通り道が狭くなる
猫背になると、胸郭(きょうかく)と呼ばれる肺を囲む骨格が圧迫され、肺が十分に広がりにくくなります。その結果、一度に取り込める空気の量が減り、フレーズの途中で息が続かなくなったり、声が浅くなったりすることがあります。姿勢を整えることは、見た目の印象だけでなく、物理的に「声を出しやすい身体」をつくることにも直結しているのです。
体幹トレーニングで得られる変化
体幹を鍛えることで期待できる変化には、次のようなものがあります。
- 長いセリフやフレーズでも、息が安定して続きやすくなる
- 姿勢が保ちやすくなり、収録・舞台でも良い姿勢を維持しやすくなる
- お腹から声を支える感覚がつかみやすくなる
- 長時間の収録や舞台でも、疲れによる声の乱れが出にくくなる
こうした変化は、オーディションや現場でのパフォーマンスの安定感にもつながっていきます。
「発声のためのトレーニング」という視点
一般的な筋力トレーニングは、見た目を変えることを主な目的とすることが多いですが、声優や表現者にとっての体幹トレーニングは、目的が少し異なります。大切なのは、筋肉の量そのものより「呼吸と発声を支えるための、使える体幹」をつくることです。
VOICE ACTOR FITNESSでは、声優として現場に立ってきた経験をもとに、姿勢・呼吸・体幹を「声を支えるための身体づくり」という視点から指導しています。声のための身体づくりに関心のある方は、ぜひサービスページもご覧ください。